Z-LASIKとは? 動画と共に解説

2021年3月2日

レーシック手術には、様々な種類があります。フラップ(角膜を薄くスライスしてできる蓋状のもの)作成にマイクロケラトームやフェムトセカンドレーザーを用います。フェムトセカンドレーザーを使ったレーシックには実に多くの種類があります。

 

アイレーシック(AMO社) 、visuレーシック(Carl Zeiss社)、RSレーシック(Alcon社及びwavelight社)などが存在します。

 

様々な名称があるためややこしいですが、レーザーを作っている会社が、自社のレーザーを使ったレーシック手術を、ブランド化するために付けた名称です。

Z-LASIKとは?

その一つにZ-LASIKというレーシックがあります。ziemer社製のFemto LDVというシリーズのフェムトセカンドレーザーを使ったレーシックを指します。

レーシック手術の手順

Z-LASIKに使われるエキシマレーザーは、様々な会社のものが使われます。

 

日本では、品川近視クリニックで盛んに行われています。アマリス750Zレーシック、クリスタルZレーシック(エキシマレーザーにはMEL90やallegretto wave eye-Qを使用)などがあります。

 

Femto LDVシリーズの機器は、照射エネルギーが小さいのが特徴です。レーシックで代表的なi LASIKで使用される、イントラレースiFSと比較するとよく分かります。照射エネルギーが小さいことにより、炎症が起こりにくいとされています。

フェムトLDV

照射スピード:1000KHz
照射エネルギー:0.2マイクロジュール
発売年:2007年
生産国:スイス(ジーマー社)

フェムトLDVクリスタルライン

照射スピード:5000KHz
照射エネルギー:0.1マイクロジュール
発売年:2010年
生産国:スイス(ジーマー社)

イントラレースiFS

照射スピード:150KHz
照射エネルギー:1.0マイクロジュール
発売年:2008年
生産国:アメリカ(AMO社) 

(品川近視クリニックより)

Z-LASIKの動画

フェムトセカンドレーザーは、Femto LDV Crystallineを使っています。エキシマレーザーには、ニデック社製のレーザーが使われています。

 

こちらでは、schwind社のAmaris500というエキシマレーザーを使用しています。

 

 

こちらは、ziemer社の最新機種、Femto LDV Z8です。エキシマレーザーには、Allegretto wave eye-Qが使われています。

Z8には、OCT(Optical Coherence Tomography-光干渉断層撮影)機能が搭載されており、角膜の断面を確認しながらフラップの作成が可能です。

Windowsのエラー音!?

Zレーシックを受けた人や、動画を見てみるとわかると思いますが、レーザーの照射中に、Windowsのエラー音のような音が鳴ります。これを聞いて不安になる人もいるようですが、単なる動作音なので心配いりません。問題なくレーザー照射が行われている印です。

まとめ

Z-LASIKは、ziemer社製のFemto LDVというシリーズのフェムトセカンドレーザーを使ったレーシックです。

照射エネルギーが小さく、炎症が起こりにくいなどのメリットがあるとされています。だからといって、その他のレーザーが劣っているというわけではないため、それぞれの人の目に合ったレーザーを選ぶと良いです。

Z-LASIKは、20万〜30万円程度で受けることができます。検討している方は、適応検査を受けてみると良いです。

 

私自身は、レーシックとよく似た、PRK手術を受けました。宜しければ、体験談もご覧下さい。た。

PRK手術やLASEK手術は、レーシックが不適応でも受けられることがあります。角膜が薄い方や、強度の近視の方にも安全な手術です。