【体験談】PRK手術(レーシックの一種)を安淵眼科で受けてみた 痛みは?視力は?
私は前に安淵眼科でPRK手術を受けました。
インターネット上では、PRKは痛い、ヘイズ(上皮下混濁)のリスクがある、視力が安定しないなど、不安になる内容が多く見受けられました。
一方で、術後1週間後以降は、視力が上がり、3ヶ月後の視力はレーシックと同じで、満足度も高い、とも書かれていました。
PRKに関しては様々な意見がありますが、今回は、実際受けてみた立場から、PRK手術について解説していこうと思います。PRKに関する様々な疑問についても解説していきます。
PRK手術の流れ
角膜の一番外側の角膜上皮を電動ブラシで取り除きます(Amoils PRK)。角膜上皮をレーザーで除去したり(transepithelial PRK)、エピケラトーム(医療用のカンナ)を使って離断させる場合はepi-lasik(上皮を取り除く場合はepi-PRK)、アルコールなどの薬品で除去する(LASEK)場合もあります。
上皮の下にある、ボーマン膜と角膜実質にレーザーを照射し、近視や遠視、乱視を矯正します。
体験談 PRK手術は痛くない?
準備
まずは、麻酔や消毒を行います。
しかし、麻酔の点眼と消毒液が目に染みて痛かったです。目が開けづらい中、手術室に誘導されます。
次に、ベッドに寝転びます。目薬を何回かさされます。
目を大きく開くように言われ、目にテープのようなものが貼られます。そこに、開瞼器が登場! 目を閉じないように固定されます。
レーザーの機械のライトがとても眩しかったです。しかし、真っ直ぐ見るように言われるため、頑張って目を逸らさないようにします。
その後、いよいよ目の洗浄です。目は水浸しになります。ひんやり❄️として、普段は感じることのない新感覚でした。
ブラシで上皮を除去
ここからは終了まで早かったです。ブラシをかける時間は短く、なでなでする程度でした。
もっとゴシゴシされるのかと思いきや、あっという間でした。
その後、金属の器具で剥がれた上皮を除去し、スポンジのようなもので水分を拭き取ります。
↓amoils prkの動画
エキシマレーザー照射
いよいよエキシマレーザーの照射です。照射時間は10秒程度でした。
緑の点を見るように言われます。
手術を受かる側からは、こんな感じに見えます。
噂に聞く、タンパク質の焦げたような匂いがしました。
レーザー自体は見えませんし、照射されている感覚もありません。ただ、レーザーの音だけが聞こえます。
EX500の照射の様子↑
「ついに自分もPRK手術を受けているんだなあ〜。もう後戻りはできないなあ。」などと思っていると、もう片方の目のレーザー照射も終わりました。
その後、保護用コンタクトを装着して終了です。いつの間にか装着されていました(笑)
手術後
手術が終わると、ベッドから起き上がります。すると、
よく見える!
眼鏡をかけた時のようによく見えますが、眼鏡と違うところは、レンズによる歪みが全く無いことです(当たり前ですが)。これが裸眼での正視の見え方なんだなあ〜、としみじみ思いました。
こんなに早く見えるとは思っていなかったので、嬉しい誤算でした。
ハログレアは少し出ますが、眩しいということはありませんでした。また、普段暗くて歩きづらかった道が、はっきりと見えるようになりました。屈折矯正の欠点として、暗い場所で視力が落ちるという話がありましたが、そんなことはありませんでした。
近くはかなりぼやけます。というか、遠くも少しぼやけるのですが、近くだと顕著に感じます。焦点は合うけど、ボヤけた感じです。カメラで例えるなら、レンズが汚れていたり、傷が付いているような感じです。ですから、老眼鏡をかけてもくっきり見えません。ただ、文字を判別できるぐらいには見えるので、それほど問題ではないです。
皆さんが気になるであろう痛みについてですが、術中も、術後直後も痛みはありませんでした。強いて言うなら、術前に消毒液と麻酔が滲みて少し痛かったぐらいです。
術後の経過
当日
手術後は、保護用メガネをかけて家に帰ります。
保護用眼鏡は、PRKの場合、紫外線をカットできるものにしましょう。執刀医によれば、紫外線さえカットできれば、花粉症用の保護メガネでも問題無いそうです。
いつ麻酔が切れるかビクビク((((;゚Д゚)))))))しながら帰ってきました。PRKやラゼックの体験談を読んでいると、目が開けられないほど痛くなるという話もありました。
しかし、その日は痛みがありませんでした。amolis PRKは痛みが少ないと聞いていましたが、それは事実のようです。三叉神経への刺激が少ないようです。amolis PRKは、セントラルアイクリニックや、私が受けた京都の安淵眼科などで行われています。
家に帰ってからは、普通に晩ご飯を食べ、薬を飲んで寝ました。当日はお風呂に入ることができません。
翌日
保護用のコンタクトを付けたまま寝るため、外れてしまわないか心配でした。しかし、特に問題はなく、一晩を過ごせました。
朝から眼科に行き、翌日検診を受けました。視力は左と右それぞれ2.0と1.2でした。
完全矯正だったためもありますが、PRKで翌日からここまで見えるのは珍しいようです。
確かに、外の景色は今まで見たことがないほど綺麗です。遠くが非常によく見えます。
医師の診察では、異常は無いとのこと(^O^)
ここまで順調です。しかし、夕方から、少し痛みが出ます。また、涙がよく出てきます。角膜上皮の修復の途中で、痛みや、涙が止まらないといった症状が出ます。
想定内ですが、寝る際は少し困りました。目を開けてもつぶっても涙が出るのです。保護用コンタクトによる異物感もあります。
何とか眠りましたが、痛みと異物感で早朝に一度目が覚めました。眼科から貰った痛み止めの点眼をして再び眠りました。PRK手術に起因して、途中で目が覚めたのはこの日だけでした。
2日後
朝から目がゴロゴロとしています。涙も出ます。ただ、痛みは昨日と比べて強くはなっていません。
ただ、PRK後で一番辛かったのは2日後でした。一度パソコンを見ようとしましたが、少し目を動かすとコンタクトが動き、強烈なゴロゴロ感と涙が襲ってきます。
PRKやラゼックなどの表面照射系の手術の場合は、2日目からの仕事はかなり厳しいと思います。
この日は音楽を聴いたり、寝たりして過ごしました。
3日後
朝はかなり涙が出ましたが、痛みはほとんどなく、異物感もかなり軽減しました。この日からパソコンは大丈夫でした。
4日後
4日後になると、涙が止まらなくことはありませんし、近くの見え方も改善し始めます。痛みは無く、異物感もほとんどありません。ここからは、1週間後までほぼ同じような感じで、見え方は少しずつ良くなっていきます。
1週間後
保護用コンタクトを外してもらいます。外した直後は少し痛かったですが、その後は問題ありませんでした。
視力もだいぶ安定しています。この後、さらに見え方は向上していきます。
また、仕事や学習に全く支障はありません。
2週間後以降
PRKやLASEKの場合は、3ヶ月〜6ヶ月程度、目薬をさし続けたり、3ヶ月〜12ヶ月の紫外線対策を行う必要があります。それ以外は、手術前と変わらない生活を、「裸眼」で過ごすことができます。
ハログレアは少し残りますが、徐々に軽減し、夜の運転にも支障は無く、眩しいということもありません。
2〜3ヶ月後の時点で、視力は1.5〜2.0でした。日によっては、両目ともに2.0の日もありました。1.5と2.0の視力の差の自覚は特になく、検査の結果で気付く程度です。
6ヶ月から1年ほどで視力はほぼ完全に安定します。それまでは、少し視力の変動があるとされていますが、上で述べたように、特に気になりませんでした。
PRK・LASEK後の遠視化
PRKやLASEKは、術後少し遠視化することがあります。しかし、6ヶ月から1年ほどでほぼ正視になることが多いです。
PRKやLASEK後の遠視化に関しては、過矯正とは異なるため、それほど気にすることはありません。
私の場合は、+0.5D〜+1.0D程度の一過性の遠視はありましたが、特にそれによって問題はありませんでした。近くも遠くも問題なく見えました。
もし近くが見にくい場合は、老眼鏡を使うと良いです。パソコンなら+1.5〜+2.0、スマホなら+2.5〜+3.0程度が便利です。
術前にしておきたいこと
紫外線保護のメガネ(必須。クリニックによっては貰えることも。)や、老眼鏡、簡易な紫外線のチェッカーなどを準備しておくと良いです。
家事は極力済ませておき、数日分のご飯を作り置きしておく人も多いようです。
また、眼科から指示がありますが、コンタクトは術前の数週間は付けないようにしましょう。
まとめ
PRK手術に関しては、痛みが強いという噂はありましたが、さほど痛くはありませんでした。また、その痛みも3日後ではほとんどなくなりました。
ヘイズ(上皮下混濁)は、点眼と紫外線対策を行えば心配はいりません。
上記の二つのことに留意しておけば、レーシックよりも良い治療だと思います。実際、京都の安淵眼科のホームページにも、院長自身が、
PRK/LASEK/Epi-LASIKは、米海軍、海兵隊ではパイロットにも許可されるほど安全性が高く、安定すればスッキリ感も良いのですが、『術後3~4 日間は痛い』『視力回復が遅い』『角膜上皮下混濁( ヘイズ )の予防のために、1年間は、紫外線から目を保護しなくてはいけない』という欠点もあります。私はLASIK/Intra-LASIK よりも、PRK の方がよいと思っていますが、患者さんはあまり希望してくれません。http://www.yasubuchi-ganka.com/prk_lasek.htm
と書いております。
また、セントラルアイクリニックのホームページにも、
PRKは26年前からある手術方法で、マイクロケラトームやイントラレースを使用せず、上皮を剥いで、角膜の実質の先端からレーザー切開のみのリスクの少ない非常に安全な手術方法です。https://www.c-e-c.or.jp/contents/prk/
とあります。
もちろん、手術ですから、全くリスクが無いわけではありません。また、痛みや術後の視力に関しても個人差があります。ただ、私自身は納得のいく視力を得られましたので、良かったと思います。
もし、レーシックやICLなどの屈折矯正手術を検討しているのであれば、PRK手術も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
屈折矯正手術を検討している方は、まず適応検査を受けると良いです。本当に受ける場合は、十分なインフォームドコンセントのもと、慎重に手術を決定して下さい。
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