【謎の大量アクセス】海外からのスパム増加への対処法について

2020年1月20日

海外からのスパムアクセスが増加したため、急遽海外からのアクセスをブロックしました。

今回はその一部始終について紹介します。

アドセンスレポートの不自然なページビュー

朝、google adsense(googleのサービスの一つ。サイトに広告を貼り、収益を得ることができる。)のレポートをいつも通り開くと、アクセスが不自然に増えていました。

 

アクセス元は香港でした。通常スパムアクセスは、アドセンスのレポートには残されません。スパムアクセスでは広告の宣伝にはならず、有効なアクセスとは見なされないためです。

 

しかし、今回は何故かアドセンスのレポートに残されていました。

こちらは香港だけでのアクセス数です。前日までは香港からのアクセスはほとんどありませんでしたが、いきなり、それも短時間の間に81回もアクセスされていたのです。

 

しかし、広告の表示回数が19というのは不自然です。要するに、ほとんど広告が表示されていないのです。

 

 

一方こちらは普段のレポートの例です。ページビューの3〜5倍程度の表示回数となる場合が多いです。このことから、広告の表示回数がページビューを下回るのが不自然なのは明らかです。

 

しかし今回は、海外からの不自然なアクセスでありながら、アドセンスのレポートに残されていました。そのため、本当に香港にいる人が当ブログを見てくれた可能性も考えました。

 

こうして、しばらく様子を見ることにしました。

一時的なものと思いきや…再び急増!

しばらくは不自然なアクセスが止まりました。

 

時々香港からのアクセスがあるものの、大した量ではありません。

 

これで一件落着かと思った頃、再び大量アクセスが始まりました。 

 

それも10分程度で20も30もアクセスしてくるのです。先程よりも明らかにペースが激しいです。

 

ここに来て、ようやく事の重大さに気付き、対策をとることにしました。

香港からのアクセスを拒否  しかし…

アドセンスの規約では、不正にアクセス数を増やすことは禁止されています。そのため、第三者によるスパムアクセスの増加も、ブログ運営者の意図的な不正と間違えられる可能性があります。

 

また、無駄に広告が表示されることは、広告主に迷惑がかかります。いずれにせよ、このままではgoogleが何らかのペナルティをかける可能性があります。

 

スパムの原因のIPアドレスを調べるために、プラグインのslimstat analyticsで確認しましたが、なぜか記録されていませんでした。ボットやクローラーの類は認識しないようです。次に、サーバーのアクセスログを確認しましたが、データが大まかなため、原因のIPを特定できませんでした。

 

そのため、取り敢えず香港からのアクセスを拒否しました。

CaretCountryAccessLimitでブロック

国ごとのブロックには、 CaretCountryAccessLimitというプラグインを使いました。

アクセスを拒否する国の2文字の国コードを入力します。香港の場合はHKです。国コードについてはこちらを参照。

これで収まるだろうと思いましたが、香港からのアクセスが減る気配はありません。アドセンスのレポートではアクセス元が香港とのことですが、実際はそうではないのかもしれません。

最終手段-海外からのアクセスをブロック

そうこうしているうちにもスパムアクセスは増え、既に150を超えていました。

 

さすがにこのままではまずいです。最終手段として、海外からのアクセスを遮断することにしました。先程のプラグインを再び使います。

今度は日本のみのアクセスを許可するように設定しました。そして、検索エンジンのbotのIPアドレスを許可します(※後述)。アクセス制限機能をonにして、保存を押せば完了です。

 

これでgoogleなどの検索エンジンのクローラー以外の海外からのアクセスを完全に遮断しました。

 

「今度こそ」と、レポートを見ると香港からのアクセス数は増えていません。増えているのは日本からのアクセスだけです。こうして、ようやく海外からのスパムアクセスは終息しました

 

※検索エンジンのクローラーのipアドレスに関しては、正式に発表されていない場合もあり、変わる可能性もあるため、自己責任で追加して下さい。「〇〇(検索エンジン名)bot ipアドレス」などで検索すれば、検索エンジンのipアドレスがヒットします。

海外からのアクセス拒否の長短

アクセスが何千何万とある人にとって、100程度のスパムは気にするほどのことではありませんが、数十数百程度のアクセス数のブログにとっては重大です。もちろん、google側からの印象も異なるわけです。

 

アクセスの少ないサイトでいきなり不自然な大量アクセスがあれば、何らかのペナルティを受ける可能性があります。

 

そのため、不自然なアクセスが大量にあった場合、一時的に海外からのアクセスを拒否すると良いです。

 

ただ、海外からのアクセスをブロックした場合、検索エンジンなどもアクセスできなくなる場合があります。海外の特定のipアドレスのアクセスを許可することもできますが、検索エンジンのすべてのipアドレスを把握するのは難しく、許可に漏れがある場合もあります。そのため、アクセス制限は慎重に行うべきです。

上の記事で紹介された方法(IPアドレス単位でのブロック)でのスパム対策もあります。こちらも併せて参照していただけると幸いです。