「PCのエラーを修正しました」に要注意

「PCのエラーを修正しました」「動画をダウンロード」「ダウンロードを開始します」「無料ダウンロード」などと書かれたボタンが、インターネットのサイト上に現れることがあります。

一瞬、サイト内のコンテンツやパソコンからの通知のように見えますが、実は広告です。

 

ソフトやアプリをダウンロードをするサイトでは、こういった広告が高頻度で表示されます。

左上が本当のダウンロードボタンで、右下は広告のボタンです。非常に紛らわしいです。時にはアドウェアのごとく、ページ内が広告のダウンロードボタンだらけになることもあります。

前にも同じような事例について紹介しましたが、最近多く見かけるので、改めてより詳しい記事を書くことにします。

サイトにアクセスしてみた

今回は、www.reviversoft.comというサイトにアクセスしてみました。

あなたのPC用の最新のドライバーを見つけ出してインストールすることは時として時間がかかりイライラすることがあります。信憑性が確認されていないソースからは、間違ったドライバーや互換性のないドライバー、又は感染したドライバーがダウンロードされたり、あなたのWindows PCに認証されていないドライバーがインストールされる危険があります。

とありますが、これはこのサイトのことを言っているのでしょうか(笑)

いきなり紛らわしいダウンロードボタンの広告で誘導し、ダウンロードを促すのはかなり怪しいです。ましてや、そのようなサイトからダウンロードするのは危険極まりないです。

ウイルススキャンしてみた

ファイルをトレンドマイクロサイトセーフティーセンター(Trend Micro Site Safety Center)でウイルススキャンしてみました。

危険という判定でした。しかし、他のサイトでスキャンすると、脅威は検出されませんでした。

今回調べたファイルの場合は、露骨に悪さをするわけではないようです。

危険か安全かは不明ですが、敢えてダウンロードするものでないのは確かです。

わざわざマイクロソフト公式の通知のように見せている点からも考えると、少なくとも健全なサイトでないのは明白です。

注意点とまとめ

ダウンロードボタン型の広告は、サイト内のコンテンツと紛らわしい悪質な広告ですが、Google Adsenseでも表示されます。悪質な広告の心配は無さそうなGoogle Adsenseですが、決して無縁ではありません。Google Adsenseで広告を貼っている人は、こういった広告に注意しましょう。

 

ダウンロードするファイルの安全性云々もありますが、ユーザーに誤解を与えたり、騙すような内容の広告は表示するべきでないと私は思います。当サイトでは悪質な広告はドメイン単位でブロックしております。

 

ユーザー側が心掛けたいことは、無闇矢鱈にファイルやソフトをダウンロードしないことです。特にパソコンを使う方は注意しましょう。

 

また、公式のものと見間違うことのないように注意しましょう。日本語が不自然なサイトや、ダウンロードボタンの付いた広告からの警告や通知は、偽物と判断しましょう。