【詐欺】偽通販サイトに要注意! 特徴や見分け方についても解説
最近、偽ショッピングサイト(偽通販サイト)が急増しています。本物のサイトそっくりに作ったり、本当にありそうな感じの独自の名前の偽サイトもあります。
今回は、偽物の特徴や見分け方、偽通販サイトの例を挙げて説明します。
また、偽通販サイトと改竄されたサイトの繋がりについても解説していきます。
前に、乗っ取りや改竄の被害にについての記事を書きましたので、こちらもご覧下さい。
偽通販サイトの例
検索エンジンで、「最安値」「送料無料」「最高品質」といったワードを入れると、偽ショッピングサイトが検索によく引っかかります。また、商品と全く関係のないワードでも、よく出てきます。偽サイトに相当多くのワードが入れられていることで、検索にヒットしやすいようです。
こんな感じのタイトルです。一見、yahooショッピングにある商品ページのようなタイトルです。
しかし、これらのサイトは改竄されており、運営者の意図しないスクリプトが埋め込まれ、偽通販サイトに誘導されるようになっています。
実際にアクセスすると、下記のような画面が表示されました。
外国のサイトのようです。「Page Not Found」と表示されているため、既に検索結果のページが削除されたのか?と思いつつ、再度アクセスすると、今度はリダイレクトされ、通販サイトが表示されます。規制されにくくするためなのか、必ずリダイレクトされるわけではないようです。
VESELNICKAYAというサイト名です。聞いたことがないサイトです。ドメインは、tjniigata.shopです。サイト名にしても、ドメインにしても不自然です。
会社の概要は一応書かれており、販売業者や販売責任者は下記の通りです。
販売業者 | 株式会社カジメイク |
販売責任者 |
駄田井 敦子 |
販売業者名は実際にある会社名の流用、販売責任者の名前は架空のものと思われます。
会社の住所や電話番号も書かれていますが、架空のものか、盗用でしょう。
ネットで調べると、同じ店名のサイトが別ドメインであり、社名や責任者名などがそれぞれ違います。どう考えても詐欺ですね😅
また、パソコン表示では、サイトの名称が変わります(笑)
PRASKOVYAという店名になりました。相変わらず意味不明です。ドメインは先程と同じままです。何故かサンタとトナカイがいます。警戒心を逸らす工作でしょうか。ちなみに、このサイトのスクショを撮ったのは3月です(笑)🤣
「VESELNICKAYA」と同様の偽通販サイトで、PC表示にすると、「柾屋商店」という店名に変わることもあるようです。他にも「ELEMENTS」や「WIPIKI」といった店名のものもあるようです。
上記で紹介した「VESELNICKAYA」や、「柾屋商店」などは、典型的なネット通販詐欺のサイトです。
ネット通販詐欺とは、有名ブランドを装ったサイトに誘導し、偽物や粗悪品を送ったり、お金を支払ったにもかかわらず商品を届けなかったり、さらには支払いに使ったクレジットカード情報などの個人情報を盗み取るといった詐欺手法です。ネットショッピングは、スマートフォンの普及などによってより身近になった一方、ネット通販詐欺による被害の件数も増えています。
実際に被害も出ているようです。単価の高い装飾品が多いため、一人当たりの被害額も大きいと思われます。
被害例①
柾屋商店に騙されました!
オカムラの新品チェアーCG11WRがアマゾン¥32,655が¥13,495と激安だったので飛びついて、11月末に日振り込み。しかし、その後入金確認メールや発送完了メールが届かないのでメールで問い合わせしたが無反応でした。被害例②
まさかと思いましたが、子供のものを買おうといそいでいたので振込までしてしまいました。お問い合わせメール2度送信したが返信0。振込確認メールも3日過ぎても届かず。
何度かサイト自体が消えているようですが、すぐにまた新しいサイトが現れ、同じ手口で詐欺が行われています。
続いては、YRD市場店という名前のサイト。ドメインは、vldnb.xyz。ドメインからして怪しいです。
相変わらず、商品の単価は高めです。しかし、相当な値引きが行われているようで、396000円が118800円に。
恐らく、こういった表記の仕方で、正常な判断能力を奪い、購入にこぎつけるのでしょう。
一応、このサイトも会社概要(住所は架空)や、問い合わせフォームがあります。
しかし、決定的なミスが…
あれれ〜、YRD市場店なのに、返金の連絡がどうして楽天市場から来るの?
どうやら、楽天市場の文章をコピペしたようです。本物のサイトの真似をし過ぎた結果、手抜きがバレてしまいましたね。
くれぐれも、詐欺サイトには気を付けましょう。
偽サイトの特徴、見分け方
キーワードの並びがYahooショッピングに似ています。
一見、偽物と本物は似ていますが、URLが決め手です。
開く前に検索に表示されているサイトのURLの、「〇〇.com/△△ 」のスラッシュ以下を消してアクセスします。偽物と言っても、検索に表示されるのは改竄された踏み台になっている、元は普通のサイトであることが多いです。トップページには、ショッピングとは全く関係の無いサイトが表示されます。
また、URLをネットで検索すれば、一発で白黒はっきりします。
改竄の被害を受けたサイトが詐欺サイトへの踏み台になっていることが多いため、検索に表示されているURLは詐欺サイトではないことが多いです。そのため、そのURLを検索しても詐欺サイトとしてヒットしません。とはいえ、ショッピングサイトでないことはすぐに分かると思います。一方、リダイレクト先のURLは、検索すれば詐欺に関するサイトがヒットすること間違いなしです。
例えば、下記の偽通販サイトの場合、buybuysale.topというURLです。
buybuysale.topをGoogleで検索してみると、
こんな感じの検索結果が。
知恵袋には、
他の方も書かれているように詐欺サイトです。 ここで商品を購入しても、お金だけとられて商品は届きません。
と回答されています。
また、『株式会社 おもちゃ雑貨店rebetproducts.shop、株式会社 食品正規取扱店buybox.alltobuygoods.shop、株式会社 家電通販allesoverbuy.shop』といった、同じ詐欺グループのサイトの情報までも見つかりました。
このように、本物か偽物かわからない時は、検索してみましょう。
会社概要にある住所などの情報も、ネットで検索してみると良いです。偽サイトの場合、存在しない住所や、別の会社の住所であったりします。
まとめ
今回は、偽通販サイトについて取り上げました。最近、変なサイトがやたら増えている気がしますが、特に偽通販サイトはおびただしい数が存在していると思われます。
また、迷惑広告の踏み台になっているサイトも多いです。アクセスすると、「ウイルスに感染しました」「ラッキービジターです」と出てくるやつです。
いずれも改竄が原因で、サイトの管理者が知らぬ間に、強制リダイレクトをするスクリプトが埋め込まれています。
日本のサイトだけでなく、外国のサイトが踏み台になっているケースも多く、改竄や乗っ取りの標的となるサイトも日々増え続けていると推定されます。
利用する側も注意しなければなりませんが、サイトを管理する側も、セキュリティ対策を徹底する必要があります。
今後も、インターネットにおける詐欺の事例について取り上げようと思います。皆様、くれぐれも詐欺にご注意下さい。
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