花粉症 舌下免疫療法とは? メリットとデメリットについて

2019年3月17日

16828510-6750-4B65-9D32-FB5C2994761D-thumbnail2.jpeg春先から本格的に飛び始める花粉。4月ごろになると、さらに脅威が増しますが、何とか治療出来ないか?

その治療法の一つに舌下免疫療法というものがあります。では舌下免疫療法について説明しましょう。

​免疫療法

花粉症の治療法には免疫療法というのがあります。該当する植物(スギ、ブタクサなど)の花粉を投与し、体を慣れさせていくというものです。

免疫療法には、皮下免疫療法と舌下免疫療法があります。治療による効果はスギ花粉の場合、70~80%前後で、免疫療法により1~2割の人が薬を必要としなくなったという報告があります。しかし、即効性には欠けています。WHO(世界保健機関)では、治療期間として3~5年を推奨しております。また、3年以上続けた場合、治療効果は長く持続することが分かっています。




​皮下免疫療法

皮下免疫療法では濃度の薄い花粉の抗原を週1~2回ずつ注射していきます。そして、徐々に濃度を高くして、決められた濃度に達したら、2週間に1回、最終的に月に1回注射します。ただ、副作用としてアナフィラキシーを起こす可能性があります。

​舌下免疫療法

一方、舌下免疫療法は副作用は局所的で軽度です。舌下免疫療法は毎日、舌にスギ花粉治療用エキスを2分間垂らします。1日1回、少量から服用をはじめ、2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を継続して花粉症シーズン中も服用します。

​免疫療法のメリット、デメリット

【メリット】

免疫療法は、花粉症を完治することができます。対症療法の薬だと、費用もかさみますし、副作用の心配も毎年あります。

一方、免疫療法であれば一定期間はかかるものの、正しく治療されれば長期間効果が持続します。

尚、治療受けた3割は完治し、5割は症状が緩和し、2割はほとんど効果がありませんでした。

【デメリット】
副作用として、口の中の副作用 (口内炎や舌の下の腫れ、口の中の腫れ、かゆみ、不快感など) 唇の腫れ 咽喉(のど)のかゆみ、刺激感、不快感、耳のかゆみ、頭痛などの症状が出る場合があります。
また、稀に重篤なアナフィラキシーを誘発する場合があります。

長期間の継続が必要で、3年~5年という長期間の投与が必要となります(もちろん花粉症の季節以外もです。途中で中断したら、また初めからやり直しとなります。)




花粉症の治療法は対症療法が多かったですが、根治も手軽にできるようになりつつあります。今や、国民病である花粉症。それを根絶させることはできるのでしょうか?




花粉症

Posted by military