地震保険と地震補償保険の違い

2019年3月17日

もうすぐ、東日本大震災から7年となります。自然災害は避けようが無いとはいえ、保険に入ることによって、金銭的損害のリスクを減らすことができます。私も地震保険について調べていると、気になることがありました。地震保険と地震補償保険というものが存在しますが、どういう違いなのでしょうか。知り合いの保険会社の方から聞いた話をもとに説明します。

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地震保険と地震補償保険の違い

地震保険

 法律に基づいて、政府と損害保険会社各社が運営する制度で、どの会社で加入しても補償範囲、補償内容、保険料は同じです。保険料は都道府県と建物構造により異なります。
 火災保険を補完する目的で作られた制度であり、単独では加入できません。
 補償額は最大で火災保険の50パーセントです。
 保険金を支払う保険会社が被害状況を独自に調査して支払い額が決まります。
「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」で補償されます。

地震補償保険
単独で加入することができます。補償額は300万から900万円です。保険料は最低で月額1210円です。申し込みが簡単で、支払い基準が明確です。中立の立場の第三者である地方自治体が、調査し発行する罹災証明書に基づいて支払われます。
 「全壊」「大規模半壊」「半壊」で補償されます。

地震補償保険は単独で、上乗せとしても加入できる点が良いです。ただ、補償金額は場合によっては、地震保険よりも安くなります。また、世帯の人数に応じて違ってきます。もともと上乗せですから、充分であると思われます。
 ただし、「一部損壊」では補償の対象にはなりません。

このように、2つの保険は似ていますが別物です。
 最近は上乗せで地震補償保険に加入する人が増えているとのことです。南海トラフ巨大地震の30年以内の発生率が、70〜80%と高まっていることも要因にあるようです。

最後に
 日本で暮らす限りは、恵みだけでなく、このようなリスクも背負うことになります。皆様も今一度、この問題を考えるべきであると思います。

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