【捕食】生きたイカを食べるキジハタ

ハタの仲間(スズキ目ハタ科)の魚は、エビやカニなどの甲殻類、小魚やイカなども食べます。キジハタ(アコウとも呼ばれる)もハタの仲間で、今回紹介する動画では、生きたイカを捕食します。

以下の切り身を食べるのならわかりますが、1匹丸ごと、しかも生きたまま食べる動画というのはなかなか珍しいです。

一瞬で丸呑み

どちらかというと、イカが魚を食べる印象の方が強いですが、体格が逆転すれば、形勢も逆転です。

 

水槽に入れた瞬間に飛びかかっています。

この時点で墨を吐く体制に入っているイカ。しかし、墨でいち早く応戦するも、一瞬で飲み込まれてしまいました。

このサイズの魚の割には大きい餌ですが、口の大きいハタやカサゴ(カサゴ目フサカサゴ科)の場合は、簡単に丸呑みしてしまいます。

墨は大丈夫?

キジハタの鰓(えら)から黒い墨が漏れ出ていますが、特に問題はありません。イカの墨は、しばらく水中で散らず、体と同じぐらいの大きさです。そして、敵の目を欺いて、身代わりとなって捕食されます。そのため、イカの墨は、敵にダメージを与える武器ではないのです。イカの墨にはうまみ成分が含まれており、食用にもなります。魚たちにとっても美味しいのでしょう…。

 

尚、タコの墨は煙幕のように広がり、敵の視界を遮る効果があります。