キタマクラ(フグの仲間)を捕食するエソ!?
キタマクラを捕食しているのは、ヒメ目エソ科のオキエソです。体長40センチほどになります。ヒラメ、スズキ、ブリなどを狙った、アジやイワシを餌にした釣りで、釣れることがあります。
キタマクラはフグの仲間とあって、皮膚が丈夫で、オキエソの鋭い歯でも中々穴が空きません。
キタマクラは水を飲んで大きく膨れ上がって、飲み込まれないようにしています。実際、この状態になると、諦める魚も多いです。
強い毒を持つキタマクラ
キタマクラはフグの仲間とあって、皮膚や肝臓、腸に毒を持っています。食べると北枕になる(要するに死ぬということ)ことから、そう呼ばれます。ただ、マフグやクサフグの方が毒性的には危険です。
また、キタマクラの筋肉は無毒で、食べられなくもないです。味はまあまあ良いとも言われています。
毒は大丈夫?
「毒のあるキタマクラを食べてオキエソは大丈夫?」と思うかもしれません。実際、大丈夫とは限らないようです。
フグには無毒の個体もいます。また、毒の量が極めて少ない個体もいるため、そのような場合は食べても問題ありません。しかし、強い毒を持った個体を食べれば中毒します。
一説には、毒に対する抵抗力を持つのではないかとも言われていますが、詳細は不明です。
前にもフグを食べる魚についての記事を書きましたので、是非こちらもご覧ください。
意外と美味しいエソ
餌を釣っても釣り人はあまり喜びませんが、意外と美味しいです。エソはよく、練り物の材料として使われます。しかし、それ以外の調理法でも美味しく食べられます。
刺身にすれば、とても美味しそうな身をしています。実際、味も良いです。
エソなど、フグ以外の魚がフグを食べても、フグ毒が蓄積することはないとされています。そのため、エソで当たる心配はありません。しかし、何故フグだけが毒を蓄積するかは不明な点も多いようです。
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