ホンソメワケベラ 魚に噛み付くニセクロスジギンポ

2019年5月9日

ホンソメワケベラは、他の魚の寄生虫を食べてくれます。そのため、魚たちは口を大きく開けて待ち、ホンソメワケベラを迎え入れます。

 
ホンソメワケベラにクリーニングしてもらっている魚はとても気持ち良さそうです。
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​Wikipediaより
 
ところが、​魚の皮膚や鱗に噛み付く​やつがいるのです。これは、ホンソメワケベラによく似た、ニセクロスジギンポによるものです。
 
ニセクロスジギンポはホンソメワケベラとよく似ており、掃除魚のホンソメワケベラに擬態して、他の魚に近づきクリーニングするように見せかけて、皮膚や鱗などを食べてしまうのです。

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また、ホンソメワケベラになりすますことで、外敵に掃除魚と勘違いされて狙われにくくなるといいます。
 
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ニセクロスジギンポ Wikipediaより
 
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ホンソメワケベラ Wikipediaより
 
本当によく似ていますね。ここまで似せるなんてニセクロスジギンポすごいなあ。でも、とてもズル賢いですねw
 
尚、ホンソメワケベラはベラ科、ニセクロスジギンポはイソギンポ科で全くの別種です。尚更興味深いですね。

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​ホンソメワケベラ以外にも…
掃除魚はホンソメワケベラ以外にもいます。たとえば、ホンソメワケベラの近縁種のソメワケベラ、その他のベラの仲間、エビの仲間のオトヒメエビ、ゴンズイなどもこのような掃除行動をする動物として知られています。
 
また、ニセクロスジギンポ以外に、テンクロスジギンポやミナミギンポなども、魚の皮膚や鱗に噛み付いて食べてしまいます。
 
 
ホンソメワケベラも魚に噛み付く!?
なんと、ホンソメワケベラも魚に噛み付くことがあるのです。普段は魚についた寄生虫や食べかすなどを食べます。
 
 
しかし、それよりも栄養価の高い魚の粘液を食べるために軽く噛み付くことがあります。
 
 
寄生虫や食べかすを取るホンソメワケベラは他の魚に近づきやすく、たまに噛み付いて粘液を食べるのです。
 
 
ただ、あまり繰り返すと他の魚から、「信用」を失いますから、信用を失わない程度に時々「裏切り」を行うのです。
 
 
 
​魚類の奥深さ
とても面白い生態をした魚は他にも沢山います。見た目が似ていても全くの別種であったり、他の魚の寄生虫を食べる魚が時々裏切って粘液を食べるなど、興味深いことが沢山あります。
 
私の場合これらのような点が、魚に対する興味を持つ要因となったと思います。
 
 
今後も魚に関する記事も時々書こうと思います。釣りに関する記事でも魚が登場しますので、是非そちらも参照して下さい。

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