押し貸し詐欺 巧妙化する詐欺と手口
最近の詐欺は巧妙化しています。最近ネットでは、Googleを装った詐欺が増えています。Googleになりすましてクレジットカード情報などの個人情報を奪います。サイトの背景もGoogleそっくりにするなど、一瞬信じてしまいそうになります。
ネット以外でも問題になっている詐欺は多くあります。その一つに押し貸し詐欺があります。
実際に被害に遭った知人の話を聞いたことがありますが、なかなか巧妙なものでした。
普通、詐欺というものはお金を騙し取るものですが、この詐欺は逆にお金を振り込んで、利息などと言って、そのあとに高額なお金を請求するのです。
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押し貸し詐欺の手口 実際にあった例
被害に遭った知人の話によると、ある時通帳記入をすると、心当たりのない名前でお金が振り込まれていました。もちろん誰が振り込んだのか思い当たる節がありません。
しかし、その後金融会社を名乗る人物から「約束の利息代金が振り込まれていない」と電話が来たといいます。心当たりが無いことを伝えたそうですが、話が噛み合わず、延期した期日までに絶対に払うように言われたそうです。
困った知人は、一時は請求額の全額を払うことも考えたようです。しかし、請求金額が高かった上、味をしめられるのも嫌だったので、振り込まれた額のみ返すことに決めました。
そして電話があった翌日、朝から何度か電話があったようですが、怖くなって無視したそうです。そしてその日の朝に、振り込まれた金額のみを、返金しました。
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しかし、電話は止まりません。SMSでも通知が来たようです。そして、eメールまでも来ました。というのも電話があった日、最初は詐欺だとよく分からずに、連絡手段がどうこう言われて、お金を借りた覚えがないことを確認してもらうべく、仕方なくメアドを教えてしまったのです。最初は甘く考えていたようで、借りていないことがわかれば引き下がるだろうと思っていたそうです。
返金しましたが、結局電話やメールは止まりませんでした。eメールに関してはすぐに受信拒否にしました。電話の方も受信拒否にしたそうですが、すぐに別の番号でかかってきてしまったそうです。
取り敢えず、該当する銀行口座を解約し、携帯は番号を変えました。これでひと段落したと思いきや、別のメアドで大量のメールが来ました。該当するドメインごと受信拒否にしたものの、効果はあまり上がらず、メールアカウントを削除したそうです。その後は電話もメールも来なくなったそうです。
このように、かなり厄介なことになってしまいました。この知人の場合、悪質な金融機関でお金を借りたことは無かったそうです。普通この詐欺は、過去にそのような金融機関を利用したことがある人がターゲットになりがちです。
しかし、このようにそうでない人の場合も押し貸し詐欺に遭う可能性があるので要注意です。怪しい金融機関は利用しない方が良いです。どこで自分の情報が漏れるかわかりません。
また、インターネット上で金融情報を扱う場合には注意が必要です。大手のサイト以外では、極力口座情報などは入力しないようにすべきです。
迷惑メールや迷惑電話が酷い場合は、電話番号やメアドを受信拒否するだけでは効果は薄いです。解約、変更が必要です。また、相手側に住所や勤め先がバレている場合は、家族や職場にも迷惑がかかるので、すぐに専門家などに相談しましょう。
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対策について
心当たりのない名前でお金が振り込まれていたら、要注意です。もし電話がかかってくるようなことがあれば、口座を解約、電話番号の変更なども検討すべきです。また、消費生活センターや弁護士、警察に相談するのも良いです。特に、弁護士は心強いです。電話が来た時、実際に弁護士に相談していなくても「弁護士に相談したら、お金を払う必要がないと言っていた」と言うだけでも引き下がる場合があります。
また、相手が押し貸した金額だけでは受け取らなかったり、所在不明の場合は、供託制度を利用すると良いです。供託とは、借金の返済や家賃の支払いをしようとしても、債権者や家主が受け取りを拒んだり所在不明で支払いできない場合に、支払うべきお金を供託所に預けて債務を免れることです。
尚、金融庁によりと、「ヤミ金の行為がかなり悪質で貸し付け自体が公序良俗に反する場合は、元本自体返す必要がないと判断されることがある」と、マニュアルに記載されています。しかし、だからといって「押し貸しは無視しておけばいい」わけではありません。職場の電話番号がバレてる場合、職場にもガンガン電話がくることがあるからです。そのような場合は、すぐに専門家、消費生活センター、警察に相談しましょう。
まだ口座に振り込まれていない場合は口座を解約、振り込まれてしまった場合は専門家に相談して振り込まれた金額以上は絶対に返金しないことが重要です。払う必要のない金を払う必要はない、脅しには屈しない、このような姿勢が大切です。
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