【迷惑メール】改造CAS、B-CASカードとは?
いきなり変なメアドから大量の迷惑メールが届きました。恐らく、機械的に作られたメアドのようです。
件名には、
「本物を確認したいあなたにお届けします」「赤字覚悟の大感謝祭」「価格破壊のB-CASカード」「激安CASに騙されるな!」
などと、様々なパターンがあります。
本文は文字化けしており、解読できません。
しかし、URLが添付されていたので、早速アクセスしてみました。
B-CASカードとは?
尚、B-CASとは、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)が提供する限定受信方式、または同機能を実現するために受信機に設置するICカード(B-CASカード)のことです。
これを利用することで、CSやBSを視聴することができます。
開いたサイトには、wowowやSTARなどの有名なチャンネル名が並んでいます。お試し版3000円、通常盤6700円でB-CASカードを販売しているようです。一見それほど怪しくないようにも見えます。
改造CASは違法
しかし、よく読んでみると、危険な匂いが漂ってきます。
改造CASとは、正規のカードやその複製に、何らかの改造を加えたものです。
『B-CASカードの暗号を完全に解析して作成されたカードですので、放送事業者との契約や、毎月の視聴料金の支払も必要ありません』とありますが、これは要するに、正規のカードを複製したものを使ってタダで番組を視聴するという、違法行為です。
有料放送を無料で視聴できるようにB-CASカードを改ざん(電磁的記録を不正に作成)したり、「改ざんカード」を使って有料放送を無料視聴したりした場合には、刑事罰(刑法の私電磁的記録不正作出及び供用)の対象となります。罰則は、5年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
購入ページに進むと、個人情報の入力画面に進みます。支払い方法は代引き郵便のみです。そもそも使える物を送ってくるかも怪しそうです。ただのポイントカードや紙切れを送ってきても不思議ではありません。改造CASカードは違法なカードですから、お金だけ持っていかれたとしても、被害者は被害を訴えにくいでしょう。そういった、人の心理に漬け込んだずる賢い手口だと言えます。
迷惑メールや詐欺に注意
上記のような違法行為を平気で宣伝する迷惑メールがあります。
いくら怪しくても、興味本位で「物は試し…。」と購入する人が稀にいるのでしょう。そういった人たちを詐欺師は狙っているのです。
世の中にそんなうまい話はありません。よく考えて、よく見極めて、冷静な判断をすることが、詐欺から身を守ることに繋がります。
また、今回のような場合、自分が被害者になるだけでなく、購入して使用すれば、処罰される場合もあるので、充分に気を付けましょう。危ない物には手を出さないのが賢明です。
ディスカッション
コメント一覧
今のご時勢、こういった手口の主な目的は金品の詐取や違法商品の普及ではなく、個人情報です。手に入れた個人情報を闇の業界に売って儲けていると考えられます。そうして流出した個人情報は瞬く間に裏側のネットワークに広がってゆき、怪しい勧誘やら覚えのない商品配送やらにつながっていきます。個人情報を入力する際は、自身と家族の身を委ねても良い程に信頼できる企業かどうか、そのサイトは本物かどうか、一歩引いて考えましょう。利用規約やプライバシーポリシーを入念に確認することも大切です。
それと、覚えのないメール(特に出所のわからないようなもの)のリンクは絶対に開くべきではありません。場合によっては詐欺広告への誘導のみならず、ウイルスに感染させられることもありえます。インターネットを利用するユーザーは近年非常に多いですが、こういった基本的なインターネットの危険性を理解していない方が少なくありません。十分に理解している方であっても、インターネット上の情報はこのコメントも含めて必ず一度は疑って見るようにしましょう。
コメントありがとうございます。
正に仰る通りです。私自身もインターネット上で詐欺や個人情報流出の被害を受けないように、今後もより一層気をつけたいと思います。
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