クロサギ 魚

2019年5月5日

いよいよ気温が上がって、釣りのシーズンになってくる春頃は、メバル釣りも良いですし、キス釣りも良いですね。

そういえば、キス釣りをしているとよく釣れる魚がいます。それはクロサギ(別名ムギメシ)です。

​​クロサギの生態、特徴

クロサギは、スズキ目クロサギ科の魚で、全長25センチほどです。鳥でも「サギ」はいますが、こちらは魚の「サギ」です。

 
近縁種にミナミクロサギやダイミョウサギなどがいます。海水、汽水域、淡水域に棲み、長く伸びる口で環形動物、甲殻類などをエサにしています。琉球列島を除く、房総半島、佐渡島以南の南日本からインド・西太平洋に生息しています。

​​投げ釣りでよく釣れるクロサギ

沿岸性で内湾や浅い砂地の場所を好むため、キスやカレイ狙いで投げ釣りをしていると、よく釣れます。

淡水域でも釣れる

また、汽水域や淡水域にも進入するため、川でのハゼ釣りなどでも釣れることがあります。幼魚はタイドプール(潮溜まり)にも進入します。

​​三脚を倒すほどの強い引き

この魚が掛かると、大きな引きを感じ、さらによく走るので、とてもワクワクさせられます。
 
砂浜でキス釣りをしている時に、三脚に置いていた竿が三脚ごと倒されて、どんな大物かと思えば、この魚でした。
 
20センチほどでしたが、横に走る強い引きに心踊らされました。
 
しかし、外道としての認識が強いようで、この魚を釣っても喜ぶ釣り人はあまりいないようです。そのため、たいてい逃がしているようですが、味はとても良いです。何で逃がすのか不思議なぐらいです。

​​味の評判も良く、刺身でも…

 天ぷらや塩焼き、刺身でも食べられます。
 
味の評判も良く、『淡白で癖なくふわっとした触感で、塩焼きで美味。小骨も少なく食べやすい。
 
三枚におろして、天ぷらにしてみると、白身でくせが無く上品な味でした。
 
『フライにして食べてみたところ、アジに劣らぬ美味しさだった。』
などと、評価は高いです。
 
私の意見も含めた全体的な意見として、淡白でクセのない魚といえます。
 
ただ、少し鱗が硬いので、捌く際はその点を考えて、シンクの中で鱗を取るなど工夫すると良いですね。
 
 
 
あまり市場には出回らない魚なので普通は釣り人しか食べられません。もし釣れたら、是非食べてみてください。