ウミネコ

2019年3月17日

個体数が減少する生物が増えている中、個体数が増加している生物もいます。その一つに、ウミネコがいます。DB2C6F06-F8FA-4F9B-9E0B-83673CDCA0B3-thumbnail2.jpg

ウミネコ <Wikipediaより>

 ウミネコは海で釣りをしているとよく見かけます。時々、釣った魚のおこぼれを食べることもあります。船に乗っていると、追いかけてくることもよくあります。なかなか可愛らしいですね。
ウミネコの生態
 ウミネコは、ロシア南東部、中国大陸東部、台湾、日本、朝鮮半島に分布します。
 冬になると中華人民共和国東部などへ南下し越冬するか、ロシア南東部や朝鮮半島では周年生息します。日本では周年生息(留鳥)しますが、冬季になると北海道や本州北部で繁殖する個体群は南下する個体が多いです。

 全長は約44-48センチメートル、翼開張120-128センチメートル程、体重はおよそ0.5-0.6キログラムです。カラスが全長56cm、翼開長100cm、体重550-750gほどで、カラスよりもやや軽めです。

食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫、動物の死骸などを食べます。他の鳥類が捕らえた獲物を奪う事もあります。また、鳥類を集団で襲う例もあると言われています。

最近は河口、干潟、魚港でよく見かけるようになりました。個体数は減農薬や無農薬の水田が増えたこともあって、増加傾向にあります。

鳴き声が猫に似ていることが、「ウミネコ」の由来です。

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​空からオタマジャクシ?
一時期話題になった、空からオタマジャクシが降ってくる現象ですが、ウミネコの仕業という話もあります。Wikipediaには、「ウミネコは小魚などを巣に運ぶときに、飛翔中に吐き出してしまうことがあるという。小魚などが路上などに散乱している光景は海沿いに居住する人々にとってはごく普通の光景であるが、このような光景を初めて見る人にとっては非常に不思議なことであり、しばしば騒動になって新聞などで報道されることがある。」と書かれています。

​カモメとウミネコの違い
「カモメ」も「ウミネコ」もどちらもチドリ目カモメ科の鳥です。ウミネコは尾の先の黒い帯や、黄色いくちばしの先の赤と黒の模様があります。「カモメ」はカモメ科の1種で全長は45センチほどで、翼の上面や背が灰色、腹と尾は白く、くちばしと足は黄色、翼の先には白い斑点があります。日本には冬鳥として、港や海岸、河口などに渡来します。ウミネコは年中日本にいることもあるのに対して、カモメは日本に一年中いるわけではありません。
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カモメ Wikipediaより
蕪島はウミネコからの運(糞)が降る
蕪島はウミネコの繁殖地として、天然記念物に指定されています。繁殖期の4〜6月にピークを迎え、その時期は足の踏み場も無いほどに糞だらけになるようです。降ってきた糞が、場合によっては体にかかってしまうこともあるとのこと。そのため、傘が置いてあるらしいです。糞に当たれば縁起が良いと言われています。縁起を担ぎたい人は、是非傘無しでどうぞw
ウミネコは個体数が多いのでバードウオッチングにはもってこいですね。また、餌をあげると寄ってきますよ。でも、餌はやりすぎないようにして下さいね。

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