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外来種駆除 弊害

2019年3月17日

最近、テレ東の「池の水ぜんぶ抜く」という番組が反響を呼んでいますね。しかし、私はあの番組に賛同出来ない面もあります。外来種を駆除し、在来種のみを池に戻し、さらに掃除もするという作業をテレビで放送するのはとても良いことです。BBA0865E-1BDC-4BCA-A0DF-2BF8FDFBC443-thumbnail2.jpg

しかし、国内外来種(その都道府県にもともといない生物を別の都道府県から移入された生物)を外国の外来種と同じような扱いにするのが気に入りません。
また、コイに関しては、元々日本にいる体高の高いノゴイを除き、大昔に中国から移入されており、(大昔に放流されたものに限り、ニシキゴイや、明らかに養殖種のものは除いて)定着しているため今更駆除をすれば、かえって生態系を崩しかねません。また、コイが外来種と判明したのは、最近の話です。まだ情報が少ないのに、庶民にこのような中途半端な情報をばらまいて良いのでしょうか?
「もともとは中央アジア原産とされるが、環境適応性が高く、また重要な食用魚として養殖、放流が盛んに行われたために現在は世界中に分布している。日本のコイは大昔に中国から移入された「史前帰化動物」とされたこともあったが、琵琶湖など各地に野生のコイが分布し、第三紀地層から化石も発見されていることから、やはり古来日本に自然分布していたとされる。」
<Wikipediaより>

番組内で、まだノゴイおよびその交配種と、大昔に中国から移入された種の違いについて、しっかりと説明がされてません。素人には到底見分けられません。場合によっては、ノゴイを駆除する人が出る可能性も十分あるのです。

 さらに問題なのは… 
専門家がいなかったということです。問題のイベントは、2018年2月18日に岐阜県笠松町で行われたものです。もちろん、その時以外の収録では専門家がいたかもしれません。しかし、番組自体の信用をゆるがしかねないことです。

今回のイベントで問題となったのは、専門家がいなかったこと以外に、一般参加者に対してはイベントの趣旨や目的などの説明はほとんどなく、池の水を抜き終わった後は、各々の参加者が「やりたい放題」だったということ。そのせいで、在来種までも踏み荒らし、捕獲された魚は、劣悪な環境の下(泥水の入ったバケツで魚が詰め込まれるなど)で弱り、死んだ魚もたくさんいたようです。また、魚の識別も一般の人が行っていたので、外来種を在来種として扱ったり、その逆もあったでしょう。

「『池の水全部抜く』に参加した みんな大型の魚ばっかり狙うから、小型の在来魚が取れても捨てられて弱って死んでいく様子が辛かった」

「淡水魚の専門家もいなければ現場の統制も取れずに、魚が次々と死んでいきました。環境に恵まれた場所においてこの様なことが起きてしまい残念です」

j- castニュースより


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駆除されたバスやギル。この画像には言葉が出ない。

外来種を駆除するというのは、ただのイベントではありません。外来種をむやみに逃がしたという人間の身勝手な行為に対して、責任を取る事なのです。ただ、魚を取るわけではないという事を理解してほしいです。

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