【詐欺】節電ボックスとは? 効果・評判についても解説

amazonなどの通販サイトや、Googleの広告で、最近「節電ボックス」という商品を見かけます。

 

その名の通り、コンセントに刺すだけで節電することができる機器と謳っています。

 

今回は、「節電ボックス」がどのような物なのか、効果や評判について解説していきます。

節電ボックスに効果は無い!

Googleで節電ボックスを検索してみると、たくさんヒットしました。

amazonで盛んに売られていました。「省電力ボックス」、「家庭用省エネボックス」という名称も使われています。

 

早速、ページを開いてみました。

 

こちらの商品は、1989円ですが、1000円未満の節電ボックスもありました。

商品の説明を見ると、

エネルギー源を効率的に節約し、環境に優しく、電圧を安定させ、電流のバランスを取り、コンデンサを制御し、電流の波を防ぎ、電気を節約します。

電気機器の寿命を延ばし、電化製品の力率を改善します。

とあります。力率改善とは、力率(電力を有効に使える割合)を良くすることで力率の値をできるだけ1に近づけることです。

 

しかし、電力メーターは力率込みの有効電力で回るため、力率改善しても一般家庭の電気料金には関係ありません。ましてや、節電ボックスなるものをコンセントに挿すだけで力率改善されて大幅に電気料金が安くなることはありません。

 

よく似た商品として、以前に、「voltbox」という節電できると謳う機器について書きました。

こちらも、力率改善を謳った商品です。

 

 

「力率改善」やら「電圧を安定」、「コンデンサを制御」など、最もらしい説明があります。それにより、実際に買ってしまう(詐欺の被害に遭ってしまう)事例もあります。

 

評判・口コミ、被害例

amazonで販売されている節電ボックスのレビューを見てみると、案の定評価が悪いです。

レビューの内容は、詐欺商品であることへの警告です。

 

『このような詐欺商品(を買うこと)は金の無駄遣いです。使用しないでください』

『詐欺商品です。アマゾンらしくないです。
似たような商品が何個か掲載されています。
ほかの商品の信用を落とします。
十分なチェックをしてください』

 

信用できるはずのamazonで、電気代節約を期待して買ったのに、全く効果がなければ、余計に腹立たしいことでしょう。

 

粗悪品が排除しきれていないのはまだわかりますが、このような明らかな詐欺商品は厳しく規制すべきだと思います。場合によっては犯罪にもなるような案件ですから、早期に対応してほしいと思います。

様々な類似品

節電ボックスは、yahooショッピングでも販売されていました。

商品の中心には、「electricity saving box」と書かれています。他のサイトで販売されている節電ボックスにも、同じことが書かれていました。

 

名称や販売元、多少デザインが違えど、モノはほぼ同じようです。

 

実際、youtubeで「electricity saving box」やその類似品を分解する動画が複数ありましたが、いずれも中身はコンデンサと回路の繋がったものが入っているだけです。

 

他にも、楽天市場、aliexpress、wishなどでも同様の商品がありました。

amazonやyahooショッピング、楽天市場などの場合、販売元の店舗では、まともな商品を扱っている場合も多かったです。もしかすると、販売する側も、どのような商品なのかをよく知らずに入荷、販売している可能性もあります。

まとめ

今回は、節電ボックスについて書きました。

 

以前から、電気代節約を謳う機器はありましたが、最近はネットの広告などで広く宣伝され、被害が増えています。

 

インターネット上には、悪意を持った人もいるため、常に慎重に情報を見極め、詐欺などの被害に遭わないように気を付けましょう。

 

少しでも疑問に思うことがあれば、買う前に商品名を検索してみたり、誰かに相談してから買うようにしましょう。