地上を爆走するロードランナー、オオミチバシリとは?
地上を速く走る鳥と言えば、真っ先に鳥類最大のダチョウを思い浮かべます。
しかし、ダチョウ以外にも、速く走る鳥がいます。
その鳥の名はオオミチバシリ。カッコウ目・カッコウ科・ミチバシリ属に分類される鳥です。
英名は「greater roadrunner(ロードランナー)」です。
いかにも走りそうな名前の通り、その走りは爆走です。
今回は、このオオミチバシリという鳥について紹介します。

爆走する鳥、オオミチバシリ
分布・形態
北アメリカ大陸南部に生息します。
体長は50-60cmほどです。鳩(体長は30cmほど)よりも大きく、ハシブトカラス(50〜60cm)と同じぐらいの大きさです。
腹は白いですが、背中は黒褐色の地に白いまだらもようがあります。
頭には黒く短い冠羽があります。足とくちばしはがっちりとしています。
生態
砂漠地帯に生息し、地上で生活しており、飛ぶことはできますがあまり上手ではありません。
しかし、よく発達した足で走り、時速32km以上のスピードを出せる最速の飛べる鳥です。



ダチョウは時速80kmものスピードで走ることができますが、全く飛ぶことはできません。
ダチョウは体が大きく歩幅も大きいですが、オオミチバシリはカラスほどの大きさでありながら、100mを11.25秒以上(時速32km以上)で走ることができるのです。
大きさから考えると、その走りはまさに爆走です。
食性は、小動物から木の実まで食べる雑食性で、ときには小さなガラガラヘビ(猛毒を持つ)やネズミ、サソリまでも捕食します。厳しい環境の砂漠で生き抜くために適応しているといえます。
オオミチバシリの動画
鳥とは思えない爆走です。羽ばたくことなくひたすら脚の力で走っています。
オオミチバシリの狩り
オオミチバシリvsガラガラヘビ
先程も述べた通り、ガラガラヘビは猛毒を持っています。
そのような相手も最後は見事にくちばしでくわえて持って行ってしまいました。
足が速いことだけではなく、狩りをする姿もまた興味深いです。
補足とまとめ
今回は、飛ぶ鳥の中で最も速く走ることができる、オオミチバシリについて紹介しました。
※オオミチバシリは、記録によっては時速40km近くで走るという話もあります。
※現地では、コミチバシリとオオミチバシリの2種を総称してロードランナーと呼びます。
「速く走る鳥」で有名なダチョウですが、オオミチバシリは飛ぶことができる上に、体の割にかなり速く走ることができます。
また、狩りの腕も良く、毒を持った生き物も捕食してしまいます。
広い自然界では、様々な独自の生態を持った生き物が無数にいます。その中には、飛べない鳥であるダチョウや、飛べるが走る方が得意なオオミチバシリなど不思議な生き物もいます。
今後も時々こういった珍しい生き物について紹介しようと思います。
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