災害 物流の重要性 いわば『生命線』

災害が発生したとき物資の供給が滞ったり、逆に被災地から農産物などを運び出せなくなったりすることが多々あります。

普段滞ることのない物流。しかし、災害時にその重要性に気付かされることになるのです。

2018年9月の台風21号により、関西国際空港が浸水しました。これにより、一時空港が閉鎖となりました。その後もしばらくの間滑走路が使えなくなり、貨物や乗客の輸送が滞りました。また、海外からの観光客の大幅な減少を招きました。
物流の停滞は、あらゆる産業に大きな打撃を与えること意味します。
物流はいわば​日本の『生命線』​です。

​​​物流の重要性  敗戦の要因と教訓との関係

​日本が戦争に負けた原因は多くありますが、『​輸送手段を絶たれたこと』​すなわち​、『物流が滞った』​ことが大きな敗因の一つです。
武器や食料が調達できなければ、いくら強い軍隊であっても戦うことができません。
事実、日本軍は開戦直後には快進撃を続けていました。しかし、戦線拡大により徐々に補給が苦しくなり、1942年半ばには米軍にほとんど歯が立たなくなっています。また、この頃辺りから餓死や病死が多く出始めます。その後、戦闘による死者数を超えることが多々あったのです。
食料や薬などが充分にあれば、餓死や病死を防げたでしょう。また、戦闘能力の向上にも大いに繋がっていたでしょう。
このように輸送が滞れば、恐ろしい事態になるのです。今の日本であれば、災害が起きたからと餓死する可能性は低いですが、経済に与える影響は計り知れません。また、医療器具などが不足すれば、病気や怪我の治療に悪影響を及ぼしかねません。

そのため、災害の後の道路や線路、空港などを早期に復旧させなければなりません。

​​​迅速な対応による早期復旧

そんな中、台風21号で大きな被害を受けた関西国際空港は予定よりも早く復旧しました。また、兵庫県の伊丹空港と神戸空港に便を振り分けるなど、非常に迅速で柔軟な対応だったと思います。

また、関西空港の早期復旧は、ただ空港を復旧させただけではなく、大阪と日本全国、ひいては世界中と繋がる物流網を復旧させたのです。

空港の復旧に尽力してくださった方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。




​最後に
日本は物に溢れた国です。お金さえあれば、あらゆるものを実店舗やネットで購入することができます。

しかし、それらの恩恵は物流があってこそ成り立ち、多くの人によって支えられているものだということを忘れてはなりません。

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